クルクミンサプリメントは吸収されにくい
2014.11.10
国際部
肝臓によいとされ年末年始の時期にはサプリメントとして重宝されるのが「クルクミン」。カレーのスパイスとして有名なターメリック(ウコン)に含まれるこの成分の効果をさらに引き出す研究が11月6日、米オハイオ州立大学のサイトに掲載された。研究の詳細は「PLOS ONE」オンラインに2014年11月4日発表されている。
インド古来の医学であるアーユルヴェーダの治療法として、何世紀にもわたって使用されてきているクルクミンには、炎症をおさえ、肝機能を改善する効果などが示唆されている。しかし、食品に含まれているものやサプリメントのクルクミンは吸収されにくく、十分な効果が期待できない。
今回の研究では、クルクミン粉末にひまし油とポリエチレングリコールをナノエマルジョンと呼ばれるプロセス(乳化)において混合することで吸収されやすくなったとしている。市販のクルクミンサプリメントの効果は限定的。過信は禁物だ。