ニュートリコスメティクスの世界市場、2020年に71億ドルに
2015.03.31
国際部
ニュートリコスメティクス(経口摂取型美容製品)の世界市場は2013年に33.6億米ドルに到達したが、2020年には71.6億米ドルに達すると推定されており、2014年から2020年にかけて11.5%の複合年間成長率(CAGR)で成長すると期待されている。グローバルリサーチ会社Tranfparancy Market Researchは*「Nutricosmetics Market – Global Industry Analysis, Size, Share, Growth, Trends and Forecast 2014 – 2020」の中で、このような成長予測を発表した。
ニュートリコスメティクスとは皮膚、髪、爪の美容または治療効果を目的として栄養素と抗酸化剤を含有するサプリメント(ピル)、食品、飲料など口から摂取する健康補助製品を意味する。
グローバル市場を北米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域、その他の地域として分析するとアジア太平洋地域の成長が最も著しく、ヨーロッパ、北米と続く。2013年の売上高ではアジア太平洋地域は50%以上の市場シェアを獲得し、ヨーロッパは38%だった。アジア太平洋地域の需要の拡大は、インド、中国における健康志向の高まりと経済力の強化に起因するとしている。ヨーロッパ市場は、主に健康と美容サプリメントの需要拡大によって牽引されている。美容を目的としたアンチエイジング製品の開発力はグローバルなニュートリコスメティクス市場の成長を刺激する。同レポートでは、アジア太平洋地域とヨーロッパ市場を主力にした市場拡大は2020年まで継続されると予測。
未開拓市場として、南アフリカ、アラブ首長国連邦、ブラジル、台湾などの国々を挙げており潜在的マーケットとしてメーカー参入の機会があるのではないかと示唆している。
*同社公式サイトよりレポート(英文)購入可能