外食が多いと太りやすいうえに、高血圧リスクも増加
2015.04.16
国際部
外食と高血圧が関連するという研究結果が4月10日、Duke-NUS Graduate Medical School Singaporeから発表された。詳細は「American Journal of Hypertension」オンライン版に掲載されている。
外食は高カロリー、高飽和脂肪酸、高塩分の摂取と関連し、これらの摂食パターンは高血圧を引き起こすと考えられている。Duke-NUS Graduate Medical School SingaporeのTazeen Jafar教授らは、シンガポールの18-40歳の501人から、食事行動などのライフスタイル、血圧、BMIなどのデータを収集した。
その結果、全体での高血圧予備軍は27.4%だったのに対し、週12回以上外食だった人では38%だったことがわかった。高血圧予備軍は女性10%、男性49%で、男性が多かった。高血圧予備軍および高血圧の人はそうでない人に比べて、外食率が高く、BMI値が高く、運動などの身体活動レベルが低く、喫煙者だった。この研究は、外食が高血圧を招く可能性をしめした初めての研究であり、外食1回につき高血圧予備軍になる可能性(オッズ)が約6%上昇していた。Jafar教授らは特に若年男性の高血圧予防に、そのライフスタイルへの介入が効果的であるとしている。