次のダイエットブームは、高炭水化物?

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2015.06.3

国際部

低たんぱく質+高炭水化物食でカロリーを40%制限と同様の効果があったという研究が5月29日、「The Cell Reports」オンライン版に掲載された。

この研究は、オーストラリアの研究者らによるマウスを使った8週間にわたる実験。その結果、不断給餌(いつでも自由にエサが食べられる)の状態では、低たんぱく質+高炭水化物が代謝を向上させることがわかった。低たんぱく質+高炭水化物のエサでは、さらにカロリー制限をしても健康上の利益に上乗せは見られなかった。不断給餌の低たんぱく質+高炭水化物食は、エネルギー摂取量および消費量がともに増えたが、インスリン、血糖値、血中脂質レベルで、カロリー制限食と同等の効果が見られた。低たんぱく質+高炭水化物食では、カロリーを40%制限した時と同様の効果だった

カロリー制限をしたエサでも、低たんぱく質+高炭水化物を自由に食べるようにしたエサでも、インスリン、血糖値、血中脂質などの代謝を表す測定値が改善される。しかし実際に人間が行うとすれば、厳しいカロリー制限食は継続が難しい。研究者らは、カロリー制限ではなく、栄養の比率を操作するという方法で、カロリー制限と同様の効果が出れば、食事での健康管理がより簡単にできるようになるとしている。

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