老化も抑える可能性の「断食ダイエット」

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2015.06.25

国際部

日本では最近、某俳優が行っていたという「不食」が話題となり、断食ダイエットにも再度注目が集まっている。極端に食事を制限するダイエット方法が健康に良いかもしれないという報告が6月18日、英国の非営利団体「Science Media Centre」オンライン版に掲載された。

発端は「Cell Metabolism」に発表された論文。毎月数日間、マウスにカロリー制限をした食事を与えると、その後の組織生成力が良好となり、肝細胞数にも増加が見られたというもの。同様のカロリー制限を、人間を対象に行った結果、加齢、糖尿病、心臓病のリスク低減が報告された。

英国オックスフォード大学生化学部のLynne Cox教授は「このような”断食ダイエット”で健康寿命を延長させることができる。これはカロリー制限を長期間続けるよりずっと簡単に見える」と述べた。このダイエット法は、月に5日だけ食事を低タンパク質で植物ベースの代用品にし、そのカロリーは通常の3分の1から半分。これを3か月実施するというもの。

しかし研究者らは、この”断食ダイエット”は専門家による監督のもとでの実施を強調し、高齢者に効果があるかは不明としている。男女差や年齢差など研究課題は多いようだが、加齢も撃退する簡単な健康管理法として、今後の研究が期待されている。

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