誠心堂が中医学による美肌法を手ほどき

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2015.07.22

編集部

株式会社誠心堂薬局(千葉県市川市)主催セミナー「中医学で美肌体質を手に入れる~プロが教える美肌法~」が18日、都内で開催され、約50人の一般参加者たちが中医学による美肌法や美容鍼に関する知識を学び、実際にスキンケアや美容鍼などを体験した。

前半は、鍼灸師2氏による講演会が開催された。「中医学で考える美肌法」と題した講演では、女性ホルモンとして知られるエストロゲンとプロゲステロンが、肌の潤いハリ、艶出しに関わるため、同ホルモンを活用することが美肌につながると紹介。「肌のターンオーバーも生理周期と同じく約28日間あるので、生理周期によって2つの女性ホルモンが変化することで、肌の状態に影響を与える」(新浦安店院長 内田知恵氏)という。

生理周期を乱すものとして、紫外線や気温差のほか、ストレス、食・生活習慣の乱れなどを挙げ、「(こうしたものによる)女性ホルモンの変化を無視して、間違ったスキンケアで自ら肌トラブルを招いていることもある。まず自分の肌状態を把握して、ホルモンと肌の状態に合ったスキンケアが必要だ」(内田氏)と強調した。

ホルモン変化を中医美容的に考えると、陰と陽に分けられる。陰は乾燥肌、たるみなど、陽は脂性肌やニキビなどに象徴される。そこで、同社では、陰陽に合わせたスキンケアができる独自ブランド『爽肌精(そうきせい)』を展開している。

生理周期の低温期はエストロゲンがアップする時期だが、年を重ねるとともにエストロゲンも減少し、乾燥、小じわ、たるみなどが見られる。これに対しては、トウキやジオウなどの生薬が配合された『陰ローション/クリーム』を使うことで、しっかりとした潤いをもたらす。

生理周期の高温期には、プロゲステロンが過剰になって毛穴を詰まらせたりするので、皮脂浮き、ニキビ、しみ、湿疹などが現れやすい。そこで、オウレン、クジンなどの生薬を配合した『陽ローション/クリーム』を使用することで、余分な皮脂をコントロールして毛穴を引き締め、たるみなどを防止する。

講義一方、「美容鍼で健康美人」と題した講演では、人間の生命活動な必要な要素として「気」「血」「水」を挙げ、「この3つが体内を循環することで健康が保たれる。どれかが不足したり、流れが滞ったりすると、体の不調が起こる」(人形町店 内田有紀氏)などと説明した。

これら3要素の変調が如実に現れるのは舌。「正常な舌はふっくらでやわらかく、全体が淡いピンク色で、薄く白い苔が載っているのが理想。舌の状態だけで身体のすべての状態を知るのは難しいが、今の体質、病を知るための重要な判断材料」(内田有紀氏)とした。

舌は五臓と深く関わっており、舌の状態を見ることで、エネルギー不足の「気虚」、血が不足している「血虚」、水の足りない「陰虚」、水が停滞して老廃物がたまっている「痰湿」、血の流れが滞っている「瘀血(おけつ)」、エネルギーの流れが滞っている「気滞」という中医学独自の体質判断ができる。また、顔のどの部位にどのような症状が出ているかを見ることで、どの臓腑に問題があるかがわかる。

ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンは、肌のみずみずしさを作り、肌のハリと弾力を作ることが知られている。そこで「鍼で皮下組織から0.2~0.5mmを刺激することで、コラーゲンの再生を促し、肌を活性化することで美肌を手に入れることができる。肌のターンオーバーを正常に戻すには、美容鍼灸が効果的」(内田有紀氏)と強調した。

同社の調査によると、1回の施術で効果が持続する日数は3日~10日が多いが、自宅でのスキンケアや体調によって大きく変わるという。美容鍼は、顔のリフトアップなどを中心に行なうが、「お通じが良くなったり、肩こりがラクになるなど顔以外の不調も改善した人もいる」(内田有紀氏)。

ハリ実演後半の美容鍼の実演では、4人のモデル希望者が実際に施術を受けた。モデルからは「頬のラインが上がった」「目が開いた感じがする」「思ったほど痛くない」などの感想が聞かれた。

実演後は、会場内にハンドパック体験、美容耳ツボ体験、美容鍼体験、体質相談など各ブースを設けて、参加者たちが各々体験。メニュー盛りだくさんの充実したセミナーだった。

参考リンク
株式会社誠心堂薬局

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