富士フイルム、スキンケアの特許侵害でDHCを提訴
2015.08.18
編集部
富士フイルム株式会社(東京都港区)は17日、株式会社ディーエイチシー(以下、DHC)に対し、DHCが製造販売しているスキンケア化粧品「アスタキサンチンシリーズ」のジェル及びローションが、富士フイルムの所有する「アスタキサンチンに関する特許権を侵害していること」を理由に、東京地方裁判所において、同製品の製造、販売などの差し止め及び損害賠償を求める訴訟を提起した。
今回の訴訟提起において、富士フイルムがDHCによる侵害を主張している特許は、「アスタキサンチンを含む分散組成物及びスキンケア用化粧料に関する特許」。抗酸化成分アスタキサンチンは、自然界に広く分布している天然由来の成分で、カロテノイドの一種。
強い抗酸化力を持つが、不安定で扱いづらく、従来の技術では安定的に化粧品に配合することが難しいという課題があった。富士フイルムは、同課題に対して研究開発に取り組み、先進・独自の技術によって、同成分の化粧品への安定配合に成功。当該特許は、この課題解決に大きく寄与するものとしている。
- 参考リンク
- 富士フイルム株式会社