コレステロールが気になる方へ・・・クルミの効果
2015.11.27
国際部
高カロリーにもかかわらず、クルミは体重増加や身体組成に悪影響を及ぼすことがないと言われている。日常的にクルミを摂取した場合の影響についてはまだ研究が進んでおらず、またクルミの摂取により食事の質がどう変わるかについても研究はよくはなされていない。
このようなクルミについての本格的な研究が11月23日、「BMJ Open Diabetas Research & Care」オンライン版に掲載された。
今回のクルミの研究で、112人の参加者は、カロリー摂取量を調整するための食事カウンセリングあり、もしくはカウンセリングなしの2つのグループに分けられた。各グループでさらに、クルミ56g(366キロカロリー)を含む食事と含まない食事の2グループに分けられた。参加者は、食事の質、身体組成、心臓リスク指標を評価した。
6か月間の研究の結果、食事カウンセリングのあるなしに関わらず、米国農務省が設定した12種類の食品グループの摂取量から健康的な食生活を評価するHealthy Eating Index 2010による食事の質は、クルミを摂取したグループで高かった。また、内皮機能および総コレステロールとLDLコレステロールの値が有意に改善した。体格指数(BMI)、体脂肪率、内臓脂肪、空腹時グルコース、糖化ヘモグロビンおよび血圧に有意な変化は見られなかった。