米エイボン、北米事業を投資会社サーベラスに売却
2015.12.21
国際部
米エイボンプロダクツ社は、北米事業を分離しニューヨークの民間投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントに6億500万ドルで売却すると12月17日、発表した。業績不振が続く北米事業の売却で今後はエイボンの強みである国際市場にフォーカスした経営体制の立て直しを進める。
取締会で承認されたサーベラスとの契約では、サーベラスは1億7000万ドルの株式投資と引き換えに北米エイボンの80.1%の株式を取得し、エイボンの長期負債の約2億3000万ドルを引き継ぐ。サーベラスはエイボンプロダクツ社にも4億3500万ドルを出資する。この投資は1株当たり5ドルの転換権付き永久優先株式を取得する方法で行なわれる。2015年12月16日の時点でのエイボンプロダクツ社の株式約16.6%の持分に相当するとしている。契約は2016年の春に完了する予定。
エイボンプロダクツ社の 最高経営責任者(CEO)シェリ・マッコイ氏は、エイボン北米市場とそれ以外の国際市場に特化させるビジネスモデルの可能性は高いなどとコメントしている。