「添加された糖分」は摂取カロリーの10%以下を推奨

最新商品

2016.01.13

国際部

アメリカ合衆国保健福祉省のOffice of Disease Prevention and Health Promotionから1月7日、米国人向けの食事ガイドライン「The 2015-2020 Dietary Guidelines for Americans」を発表した。

注目すべき主な勧告は、バランスの取れた食事内容を取ること。これには、野菜や果物、無脂肪または低脂肪の乳製品やナッツ類を積極的に取り入れることが含まれる。具体的な推奨数値が出たものでは、1日の摂取カロリーにおける「添加された糖分」によるカロリーの割合を10%以下。また、総脂肪摂取量の上限を廃止し、代わりに飽和脂肪の摂取量を1日の総摂取カロリーの10%以下にすること。さらに塩分は1日2300mg以下とすることも推奨された。

今回の改訂で8版目となる「Dietary Guidelines for Americans」で、添加された糖分のカロリー制限が組み込まれたのは初めてで、今後は食品表示にも「糖類」と「添加された糖分」の2種類が書きわれられることになる。甘味のためだけではなく、保水や品質保持のために添加される糖分は、甘さを感じることなく口に入ることで無意識に高カロリー摂取となるために問題となっていた。日本では2020年を目標に、糖類摂取量基準の策定を進めているといわれている。脂質の種類が言及されたのも注目点の1つで、オメガ3脂肪酸などの不飽和脂肪酸の摂取がより好まれるようになった。

#

↑