豆類がダイエットに効果的であるという論文が3月30日、「The American Journal of Clinical Nutrition」オンライン版に掲載された。

レンズ豆、ひよこ豆、エンド豆など食用の豆類は、英語で「pluse(s)」と呼ばれている。栄養価が高く、食物繊維が豊富なことから体重管理に役立つといわれてきたが、減量に対するその効果は不明のままであった。

今回の研究では、3週間以上の食事療法の効果について検討した21件の無作為化試験（参加者940人）を対象に、系統的レビューとメタ分析を行い、体重、腹囲、体脂肪と豆類の消費量との関係をまとめた。

プール解析の結果、食事に豆類を加えたグループで－0.34kgの減量効果が認められた（豆類の消費は平均値で1日132g）。この結果は、その他のダイエット食と比べても有意な体重減少だった。6件の試験結果からは、豆類は体脂肪率を減少させることも示唆された。

豆類の消費は、減量を目的としていなくても、適度な減量効果を示すため、積極的に減量戦略に加えることも可能と研究者らは述べ、今後は豆類消費の長期的な効果を調査する研究が必要としている。