「液体酸素ドロップ」に広告違反の判定
2016.08.22
国際部
英国広告基準局(Advertisement Standard Authority:ASA)は8月16日、代替医療製品を製造販売するElectronic Healing社(本部:アメリカニューメキシコ州)の起訴に歓迎の意を表すると発表した。
同社は、すでに警告を受けたものの国家取引基準(National Trading Standards)に遵守することを拒否しており、今回の起訴は、この拒否に対する法的対応として行われた。不公正取引から消費者を守る規制と食品安全法(the Consumer Protection from Unfair Trading Regulations and Food Safety Act)の違反により、同社オーナーのSteven Lee およびSusan Lee夫妻に対して8月4日、それぞれ1000ポンドの罰金支払命令、被害者への課徴金100ポンドの支払い、さらに令状発効日に押収されていた7000ポンドの没収にも合意した。
特に問題となったのは同社の「ボブ・ベック・プロトコル」は、血液を電化し、マイクロパルスにより体内磁場に振動を与え、銀イオン水およびオゾン水の飲用またはこれらの組み合わせで「免疫系を強化し、インフルエンザ予防接種の必要がなくなる。血液中の酸素を増加し、HIV感染レベルを低下させ、線維筋痛症を助ける」もの。また「リキッド・オキシゲン・ドロップ」は、「健康なエネルギーから免疫と病気予防を助ける健康上の利益」が得られるなどと謳っていた。