衝動的な性格は肥満の人に多い

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2017.03.13

国際部

衝動性が強い人ほど肥満傾向にあるという研究結果が3月1日、「Nutrients」オンライン版に掲載された。

衝動性は社会生活の中で問題を生じやすい行動特性であり、心理学的、社会学的などさまざまなアプローチでの研究が進められている。今回の研究は、フランスの成人一般集団の大きなサンプルにおける衝動性と体重の関連性、およびこの関係に性差が及ぼす影響を調査した。NutriNet-Santeコホート研究に参加した合計1万1929人の男性と3万9114人の女性を対象に、横断的分析を実施した。衝動性を評価するために、日本でも広く利用されているBarratt Impulsiveness Scale(BIS-11)を用いた。体重と身長は自己報告によった。衝動性とBMIとの関連性は、社会人口統計および生活習慣要因に合わせて調整されたロジスティック回帰を用いて推定された。

その結果、衝動性レベルの高い人(BIS-11 total score >71)では、より肥満の傾向がみられた(オッズ比1.80、95% CI: 1.39、ただし男性では2.33、女性では1.48)。衝動性と肥満の関係は男性でより強く見られた。最も衝動性が強かったのはIII型肥満(BMI40超)の男性だった。この研究の分析から、症衝動性と肥満に関連性があること、さらに肥満の予防における心理的要因の重要性が支持された。

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