大人ニキビ用フェイスマスクの有効性を確認

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2017.03.31

国際部

大人ニキビ用のピールオフ型フェイスマスクの効果とそのメカニズムを検討した研究成果が3月25日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンライン版に掲載された。

イタリアのフェデリコ2世・ナポリ大学皮膚科のFabbrocini G氏らによるこの研究は、座瘡(ニキビ)のある白人の成人女性40人を対象としたもの。使用したピールオフ型フェイスマスクは、皮膚オートファジーの活性化剤としてミオイノシトール(アンドロゲン阻害剤)およびトレハロース負荷リポソームを含有したものを使用した。フェイスマスク治療は1日おきに60日間続け、座瘡への効果を分析した。

治療前に比べ、治療後では面皰、丘疹、膿疱および結節性病変の発症平均数は有意に減少した(すべてP<0.001)。 市販のスキンアナライザーSebutapeを用いた評価では、スコアの平均値は3.4±0.6から1.8±0.2(P<0.001)に低減した。ニキビの臨床評価に広く用いられているGlobal Acne Grading System(GAGS)スケールでは、ベースライン時の平均スコア16.8±5.3から治療後には9.8±4.6に減少した(P<0.001)。皮膚生検では男性ホルモンのテストステロンおよびデヒドロエピアンドロステロン硫酸の有意な減少が観察されたが、オートファジーに関与するベクリン-1レベルには有意な増加が見られた(P<0.001)。

ミオイノシトールおよびトレハロースが充填されたリポソームを含有するピールオフ型フェイスマスクは、ニキビの発症に関与する皮膚アンドロゲン量を減少させ、皮膚の新陳代謝にも関係するというオートファジーを促進することにより、ニキビのある肌の美容的外観を改善すると研究者らは結論している。

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