教会で行う食生活改善プロジェクトに効果

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2017.04.5

国際部

教会で行われた食生活改善プログラムに効果が見られたという研究が3月23日、「Preventing Chronic Disease」オンライン版に掲載された。アメリカでは地域社会における教会の影響は大きく、アフリカ系アメリカ人を対象とした健康増進活動の効果的な方法と考えられた。今回の行われたプロジェクトの目的は、アフリカ系アメリカ人の教会員のためのBody and Soul(健康的な食事を奨励するプログラム)という、最小限のリソースで地域社会における健康増進プログラムを実施、評価することだった。

米国ミネソタ州ツイン・シティにある20カ所の教会で、健康レシピの紹介やピアカウンセリング(当事者自身の助け合い)を含む12週間のBody and Soulプログラムを実施した。参加者は総勢310人で、教会コーディネーター11人がプログラムを評価するための調査を行った。

その結果、参加者の果物および野菜の摂取量増加したことが確認された。教会のコーディネーターは、各教会でBody and Soulプログラムが熱心に行われていたと回答した。コーディネーター11人のうちの10人は、牧師が信者にBody and Soulイベントに参加するよう促していると報告した。プログラム活動にいかに牧師を関与させるか、教会での集会直後に次のイベントの予定を立てることでBody and Soulプログラムはより推進された。実施上の課題は、教会間のピアカウンセリングの相違とフォローアップイベントの低い酸化率だった。研究者らは、Body and Soulプロジェクトは資金や人的リソースがほとんどないコミュニティーでの健康増進プログラムとして実行性があると結論している。

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