低糖質食の身体への影響を検証 ライザップ共同研究
2017.05.18
編集部
RIZAP グループ株式会社(東京都新宿区)の子会社RIZAP株式会社は、朝日生命成人病研究所附属医院と共同で、短期間の低糖質食による健康状態の変化に関する臨床研究「短期間の 低糖質食によるパラメータ変化の検証」を開始したと発表した。
共同研究では、低糖質食を実践したときにおこる身体に及ぼす影響について、医学的観点から評価する。
安全が確保され、より効果の高い糖質量を明らかにすることで、さらに精度の高いデータに基づいた個人の 食事プログラムの提供が可能となる。
近年、欧米そして日本でも、肥満に伴う肥満症や、糖尿病に対しての減量方法として低糖質食が普及しつつある。個人的に低糖質食を実施する人も多くみられ、これからも大きな需要があると考えらる。
しかし、低糖質食に関しては様々な意見があるのが現状で、これまでの食事に関する研究報告は、ほとんどが食事記録を分析する「観察研究」だった。より信頼できるデータの取得のため、新研究では3食の低糖質食の提供を行い、食事に関する報告とアドバイスを毎日実施して正確な食事内容を把握す る「前向き研究」を行い、厳密に糖質量の管理を行う。
この研究により、減量が必要な人にとって適切な糖質摂取量を数値化がすることで、RIZAPメソッドを進化させるとともに、今 後の低糖質食業界のスタンダードとして新しい価値の提供をするとしている。
研究結果は、論文や学会発表などを通して広く世界に発信する。今後、中長期的な観点からこの研究を通して、人々の 健康の維持増進に資するプログラムの開発や普及に取り組むとしている。
■対象者
BMI25~35 未満 年齢 20 歳以上 65 歳未満(同意取得時点) 40名 性別不問 (心疾患・腎臓疾患・肝臓疾患・すい臓疾患・脳疾患・精神疾患を除く)
■研究方法
①対象者を 1 日糖質量 50g群と120g群の2群に分け、2ヶ月間食事の提供。
食事:管理栄養士による冷凍低糖質弁当や低糖質フードを使った献立の提供と食事管理
報告:毎日、食事と運動、体組成の報告を実施、フィードバックを行う。
検査:血液検査と尿検査、脈波検査を測定
②糖質量 50g 群→その後 1 ヶ月間で糖質量を120g へ
糖質量 120g 群→そのまま糖質量120gを1ヵ月間継続
検査:1 ヵ月後、血液検査と尿検査、脈波検査を実施。
- 参考リンク
- RIZAP株式会社