ポーラ・オルビス、2017年Q3当期純利益が70.9%増に

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2017.11.1

編集部

株式会社ポーラ・オルビスホールディングス(東京都中央区)はこのほど、2017年12月期第3四半期の売上高が前年同期比11.7%増の1778億4600万円、当期純利益が同70.9%増の210億1400万円となったと発表した。ポーラが売上を牽引し、育成ブランドも好調を継続したことで、売上高・各段階利益で過去最高益となった。

セグメント別の業績を見ると、ビューティケア事業の売上高が前年同期比12.2%増の1652億6800万円、営業利益が同67.7%増の296億8900万円となった。

ポーラブランドでは、長期的な安定成長を果たすべく、ブランドの浸透、プロフェッショナルなビューティーディレクターの採用・育成に向けた投資を行っているところ。国内市場においては、日本で初めて承認されたシワを改善する薬用化粧品『リンクルショット メディカル セラム』を1月に発売。シワに悩む多くの女性の声に応えたシワを改善するという商品特長と対面カウンセリング、プロモーションでの積極的な情報発信により、お客が順調に増加している。

加えて、訪日観光客によるインバウンド売上が化粧品に拡大したことにより、好調に推移している。海外市場においては、中華圏でのブランド認知拡大により、中国および香港市場を中心に、全体として好調に売上成長した。ポーラのインバウンド比率は約12%。化粧品へのニーズは引き続き強く、購入品目も広がりを見せ需要拡大傾向が続いている。

オルビスブランドについては、ブランド進化による更なる成長と収益向上を目指し、ブランド発信の強化、SNSを活用したお客獲得と2回目購入率の向上に取り組んでいる。国内市場においては、主力商品である『アクアフォース』シリーズを1月に全面刷新。また、SNSを活用したコミュニケーションの強化を行ったものの、前期の広告宣伝費抑制の影響を受け、顧客総数が減少し、前年同期を下回る売上高となった。海外市場においては、CRM強化が奏功し、中国市場及びシンガポール市場で好調に売上成長している。

一方、海外ブランドについては、Jurliqueブランド及びH2O PLUSブランドの本拠地である豪州・米国での事業成長を目指した取り組みを行ってきた。Jurliqueブランドは、トラベルリテール市場での苦戦に加え、米国における販売チャネルの一部撤退、カナダの代理店との契約終了などの影響を受け、前年同期を下回る売上高となった。

H2O PLUSブランドは、昨年6月のリステージ商品への切り替えに伴う一時的な出荷増の影響に加え、直販Webの不調により、前年同期を下回る売上高となった。一方で、昨年は中国事業撤退に伴う一時費用が発生していたことにより、前年同期を上回る営業利益となった。

育成ブランドについては、THREEブランドやDECENCIAブランドが好調であったものの、昨年譲渡したFUTURE LABOブランドとpdcブランドの影響により、前年同期を下回る売上高となった。

2017年度通期の売上高は前年比11.7%増の2440億円、当期純利益は同45.0%増の253億円と前回予想を変更した。

参考リンク
株式会社ポーラ・オルビスホールディングス

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