特定非営利活動法人日本ネイリスト協会（JNA）の総会が6月26日、東京都千代田区のザ・キャピトルホテル東急で行われた。業界のさらなる発展に向けて、シニア市場や自宅でネイルケアをする若い世代のセルフ市場を広げていくこと、ジェルネイルの新たな技能試験を導入など、今後の展開方針が確認された。

総会では、昨今急激な伸びを見せ、サロンの主力と成りつつある「ジェルネイル」のカテゴリーで、「JNAジェルネイル技能検定試験」を実施し、ジェルネイル技術の安定化、健全化を図っていく見通しが述べられた。また、教育の質、技術の向上を目指し、協会のネイリストを育成する認定校の規定変更を行うことも報告された。

市場拡大に向けては、今後は団塊の世代と呼ばれるシニア市場や、若い世代が自宅でネイルケアをするセルフ市場を広げていく方針が示された。理事長の滝川晃一氏は「電車のつり革を握るご婦人の手を見ても、ネイル市場はまだまだ10%くらいの普及率だと感じる。アベノミクスの恩恵で個人所得が伸びるとされている秋頃を目標とし、団塊の世代が旅行などで気軽にネイルを楽しめるようになれば」と述べた。

この日は、美容・ファッション業界について一般消費者が関心を深めるための会報誌「Natiful」の最新号も配られた。同協会は、その誌面上で2013年秋冬シーズンのトレンドテーマ を「Fresh （新鮮かつ斬新）Flesh（肉体）」と発表。「固定観念を積極的に打ち破り、知的なしなやかさを感じさせるネイル」を意味しており、メインカラーとしてニュアンス系ピンクを提案している。なお、ネイルモデルには2012年ネイルクイーンに選ばれたタレントの奈々緒を起用している。

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