チタン工業の酸化チタン、化粧品向けに需要拡大

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2018.05.24

編集部

酸化チタンなどの化学工業品の販売・製造を手掛けるチタン工業株式会社(山口県宇部市)では、主力の酸化チタンが化粧品向けに需要拡大するなどして好業績で推移している。

2018年3月期通期(非連結)の売上高は前期比3.5%増の65億4000万円、当期純利益は同4.2%増の1億5100万円となった。

セグメント別の業績を見ると、コア事業の超微粒子酸化チタンについては、UVカット化粧品向け新製品の採用などにより、出荷数量が大幅に増加。化粧品顔料として使用される超微粒子酸化チタン『STシリーズ』は、透明性が高く、粒度が均一で、粒子径・粒子形状の異なる銘柄や各種表面処理を施した銘柄を取り揃えている。

また、酸化鉄についても、化粧品向け新製品、トナー向けおよび塗料向け既存製品が好調に推移したため、出荷数量が大幅に増加した。同社の鱗片状酸化鉄は、約3.0の高屈折率を有するため、粒子表面での光の反射率が高く、樹脂にスパークル感を付与する材料として優れた特性を発揮。良好な分散性を有する薄板状粒子であるほか、塗膜中での配向性に優れ、熱的に極めて安定し、かつ無害といった特徴を有している。

2019年3月期通期の売上高は前期比2.4%増の67億円、当期純利益は同5.3%増の1億6000万円を見込んでいる。

参考リンク
チタン工業株式会社

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