(75)ミックコスモ/下 ~化粧品廃棄ロス削減に取り組む~
2021.08.24
編集部
ミックコスモは、SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)の一環として破棄ロス低減プロジェクトに取り組んでいる。
化粧品の製造は、商品開発、資材仕入、生産、販売、返品、廃棄という各段階がある。また、品質保持期限があり、せっかく生産しても売れ残った製品は、廃棄することが当たり前のように行われてきた。
しかし、同社は「限られた資源をもとに生産する製品を売れ残ったから、といって簡単に廃棄していいのか。環境への負荷はどうなのか。社会に役立つ企業といえるのか」など大きな疑心暗鬼に立たされた。
これらの廃棄ロスについて社内で話し合い、商品開発から廃棄の各段階で廃棄ロスを減らすことにチャレンジしようとプロジェクトを立ち上げたもの。
「廃棄」については、今まで廃棄業者に化粧水の入ったボトルをそのまま渡していたが、内容物とボトル、キャップの分別廃棄により、 リサイクル可能なボトル等の有効利用に役立てることから始めた。
同社では「リサイクルが可能で環境負荷が少ない容器の利用は今後も改善に努めていきたいと」と説く。
先行き同社は、プラスチック使用量削減を目指す。プラスチックによる海洋汚染は深刻で、プラスチックが砕かれて微細化したマイクロプラスチックが海洋生物に与える影響が大きな問題になっている。
分別廃棄からプラスチック使用量削減にを視野に、消費者にとって使いやすいつめかえ・つけかえ容器の開発も検討していく方針。
同社は、㈱シー・ビー・エィ(岸和田市)と㈱ミックウエルヴァ(大阪市)の2社とグループを形成する。
シー・ビー・エムは、プラセンタ化粧品の開発やOEM・ODMの受託生産等を主体に事業展開。ミックウエルヷアは、ナチュラル&オーガニック化粧品、プロフェッショナルユース化粧品の開発や美容関連商品の卸売り事業を主体に事業展開している。
しかし、グループ企業とは言え、ミックコスモとの人的、資本面等の繋がりは、明らかでない。情報の公開が必要だ。