【連載】化粧品・美容関連ベンチャー企業の成長軌跡【27】グラフィコ② ~100万個を超える女性向け商品ミリオンセラーに~

2016.11.2

特集

編集部

グラフィコは、顧客の要望を商品化する企画・開発事業、ユニークなキャンペーンを通じて商品を宣伝するプロモーション事業、商品の流通・販売を推進するB to B事業などを手掛け、「モノ創りで、笑顔を繋ぐ」をコンセプトにしながら化粧品、健康食品、美容雑貨等を幅広く開発・販売している。

組織別の業務役割を見ると、企画・開発部門は、20~40代の女性だけで構成されている。常に「マーケット分析」「ターゲット層の見極め」「効果実感の高い商品」「市場ニーズの高い商品」を意識して企画、開発を進めている。

B to B事業は、全国のドラッグストア、バラエティショップ、コンビニエンスストア等の本部バイヤーへの提案営業・商談。卸店への提案営業活動などを行い、店頭で顧客に手に取ってもらう機会を提供するセクション。

通販事業は、カスタマーセンターにて電話、Web、ハガキ、FAX等で顧客から注文を受け付けて顧客サービスする。

プロモーション事業は、商品を店頭で魅力的に演出するためのPOPデザインやより多くの顧客に商品を届けるためセールスプロモーション、消費者キャンペーン、メディアプロモーションを企画するセクション。

このような社内組織が有機的に連携して開発した商品として、足の角質を取る「フットメジ・足用角質クリアハーブ石けん」、冷えに悩む女性に人気の「優月美人・ヨモギ温座パット」、ダイエットサポートサプリ「なかったことに」「満腹30倍」などが、いずれも累計出荷数100万個(今年6月末現在)を超える大ヒット商品となった。
グラフィコ「IQメディラル」また、人気の化粧品として、ナノ化プラチナ、ナノセラミド、ナノコラーゲンの3つのナノ成分を配合し、化粧水、乳液、美容液、クリームを1本に凝縮したスキンケア「IQメディラル」(写真)は、女性から大きな支持を得て人気が高い。自社開発商品だけでなく国内外の企業などが保有する休眠特許やポテンシャルのあるヒットしそうな商材にも手を広げマーケティング、セールスまでを請け負っている点もベンチャーならずの強みといえる。

こうした独自のアイデアを駆使して数々のオリジナル商品を創出。現在では、バラエティストアやドラッグストアなどを中心に、全国2万2000店舗以上で商品を販売するなど一大流通網を構築した。引き続き、顧客の立場に立ったマーケティング、コストを抑えた求めやすいプライシングなどを前面に押し出して商品の開発・サービスに努めていく方針。

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