【連載】大手化粧品会社の研究⑳ハウス オブ ローゼの会社研究 ~今期増収増益予想、3ヵ年中計で営業利益率5.2%目標~

2018.05.11

特集

編集部

ハウスオブローゼの2018年3月期業績は、引き続き収益基盤の強化を主要課題と位置付けて、主力のハウスオブローゼ直営店(写真)事業を中心に通信販売や卸売事業の業容拡大を進め、業績の更なる向上に取り組んだ。

ハウスオブローゼ直営店部門については「ミルキュアピュア」及び「リファイニングホワイト」の両スキンケアラインを中心にスキンケア化粧品全体の販売強化に取り組んだ。また、新客数増加を目的に情報発信力を高め、ブランド認知度の向上に努めるとともに店舗施策について不採算店舗の退店を実施しながら「1店舗当たりの収益向上」に取り組んだ。

ネット通販部門については、自社ネット通販を中心に販売促進活動を推進し、集客増を図ると共に、業容拡大に伴い組織体制の強化を図った。

リラクゼーション事業などのサービス事業については、リピート化、固定客化に注力しながら、既存店の育成強化と合わせて不採算店舗の退店を進めた。また、カーブス事業は、既存店で会員数が上限となっている店舗の近隣に1店舗の出店を行い、相乗効果を高めながら新店分も含め500名の会員増を目指した。

卸売部門については「リラックスタイム」を展開し新規チャネルの開拓を継続して進めながら導入店舗の育成に注力。

こうした取り組みによって今期(2018年3月期)の業績は、売上高140億円(前期比2.7%増)、営業利益4億30百万円(前期比6.8%増)、当期純利益2億15百万円(前期比1.4%増)を見込んでいる。

ところで同社は現在、2017年3月期を初年度に2019年3月期までの3ヵ年中期経営計画を推進中。
前中期経営計画で2016年3月期に2.5%だった営業利益率を計画最終年度の2019年3月期に5.2%に引き上げる。同時に、店舗スタッフ1人当たり売上高を重視。この結果を表わす経営指標の営業利益率を現在の3%から最終年度までに5.2%に持っていく。

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