【連載】大手化粧品会社の研究㉚ナプラの会社研究 ~頭髪化粧品がヒット商品に、売上高200億円目論む~(上)

2018.06.18

特集

編集部

成長の軌跡をたどる頭髪化粧品メーカー、株式会社ナプラ(大阪府大阪市、未公開)の活力に目が離せない。創業は、1954年に頭髪化粧品の製造・販売を始めたのが起源。1959年4月に関西化研工業を設立。2005年3月に現社名に変更した。以来、現在では、ヘアカラー、パーマ液など業務用とシャンプー、トリートメントなどの店販用を取り扱うなど頭髪総合メーカーとして君臨。年商200億円到達に向けてさらに地保を固める動きを見せるなど、未公開企業でありながら同業他社から一目置かれる存在になっている。表に会社概況を示す。

現在、商品別販売チャンネルは、自然素材と低刺激を前面に押し出した美容専門ブランド「ナプラ」を代理店を介して美容サロンや量販店、百貨店等に卸販売している。
美容サロンなどの業務用向け商品には、ヘアカラー、パーマ液、ストレート剤、システムトリートメントなどがある。また、量販店、百貨店等の店販用商品には、アウトバストリートメント、シャンプー、スキンケア商品などがある。

これらの市場投入した自然素材と低刺激を歌い文句にした頭髪商品は、軒並みヒット商品となった。
同社が1982年に市場投入したストレートパーマ剤「ロンドン・ブリッジ」が美容サロンで流行し、「ストレートパーマ」定着につながった。2014年には、刺激やニオイが少なく色の入りが特徴のオーガニックカラーが1ヵ月に40万本出荷を達成するなど人気商品となっている。また、2015年に販売したオーガニック商品「ナシードカラー」は、年間2100万本の販売を達成。今では、美容サロンで使われるメジャーなヘアカラーに成長している。
さらに、ここへきてサロン料金の高料金化を目指した新商品「エヌドットカラー」を投入するなど順調に出荷本数を伸ばしている。

このような頭髪化粧品が軒並みヒットしたことで、同社の業績は、2017年で170億円を達成したと見込まれる。引き続き、200億円の大台乗せを狙うなど、成長の軌跡を辿るのは必至の状況。

同社が成長の軌跡を歩んでいる背景には、安心・安全を求める消費者のニーズにマッチした製品を開発し、いち早く他社より先に市場に投入して販売を開始することで、市場占有を確保するという市場優先主義「マーケットオリエンテッド」が成長に結びついた。

無論、市場第一主義による成長路線を踏襲していくためには、代理店や美容サロンとの協力は欠かせない。
同社は、全国13拠点で展開する教育研修拠点「ナプラスタジオ」において、美容サロンをサポートする薬剤や技術の基礎から応用までを学ぶ教育プログラムと専門的な知識を身に付けるカリキュラムを編成してセミナーを開催するなど、引き続き一体となってパートナーシップ強化に取り組む。

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