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動物の赤ちゃんの写真で食欲抑制?

動物の赤ちゃんの画像を見ると肉を食べる気がなくなる。この現象は女性にのみ見られるという実験結果が8月1日、英国ランカスター大学からプレスリリースされた。詳細は「Anthrozoös」オンラインに掲載されている。同大学の心理学者Jared Piazza博士とNeil McLatchie博士、ロンドン大学のCecilie Olesen氏は、子牛、赤ちゃんカンガルー(名前をjoeyという)、子豚、子羊の画像を実験参加者の男女に見せ、肉を食べたいという欲求に対する影響を調査する3つの実験が行った。

実験1では、成長した動物に比べ、赤ちゃんの画像の方が肉を食べたいという欲求を減らす効果が見られた。しかしこれは女性のみで確認された。実験2は、実験1の延長で、さらに参加者を増やし、対象動物の種類も増やして行った。実験3は、動物画像なしという対照を加えて行った。その結果、画像なし、または成獣の画像に比べ、赤ちゃん動物の画像で肉食に対する欲求が一番低減することが確認された。

ベイズ因子を用いたメタ解析の結果、動物の赤ちゃんが女性の肉食への欲求を一時的に減少させるという仮説を支持する累積的な証拠が明らかとなった。対照的に、男性ではこの関係はあまり強くなかった。研究者らは、いくつかの雑食動物には、赤ちゃんの世話と肉食の間にある種の緊張関係があるとしている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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