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フランスカイガンショウ含有サプリが色素沈着に効果

一般的な色素沈着過剰である黒皮症への経口サプリメントへの効果を検討した臨床試験の結果が31日、Cosmetics」オンラインに掲載された。

本研究の目的は、軽度~中等度の顔面黒皮症女性患者30人を対象に、高SPF日焼け止め剤と併用したフランスカイガンショウ(Pinus pinaster)・グレープシード抽出物・ビタミン・ミネラルを含有する経口栄養補助食品の有効性および忍容性を評価だった。

有効性の評価には、肝斑発症面積および重症度指数(MASI)の測定、皮膚病変の機器計測、ならびに患者および医師の総合評価(PGA)を使用した。なお、フランスカイガンショウとは、地中海周辺を原産地とするマツ科マツ属の常緑針葉樹。樹皮の抽出物はピクノジェノールの名称でサプリメント成分のひとつとして利用されている。グレープシードは欧州原産のブドウ種子から抽出された油脂である。

その結果、試験開始から28日、56日、および84日目のMASIスコアはベースラインと比較して有意な減少が見られた。皮膚計測器Mexameterによる分析は、ΔM(メラニン指数とメラニン指数の隣接部との差)の有意な減少を示した。 他の皮膚計測器VISTAでは、UV色素斑の数および面積の減少ならびに黒皮症残存領域の減少を示した。患者および医師双方の総合評価が、このサプリメントが有害事象を起すことなく、黒皮病変部分の改善をもたらすことを認めた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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