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医師の具体的なアドバイスで減量成功率アップ

医師からの具体的なアドバイスは減量につながるという研究結果が320日、米国Duke Universityからプレスリリースされた。研究の詳細は「Journal of General Internal Medicine」オンラインに掲載されている。

高血圧や糖尿病などの疾患を有し、BMI3044.9の肥満患者134人(平均51歳)を対象とした減量介入試験を実施。参加者は行動目標、減量テキスト、コーチからの電話、および減量のヒントと進捗報告をテキストメッセージで送るといった包括的な減量プログラムを行うように求められた。また、医療機関での定期的な受診も行った。

その結果、単に「体重を減らすように」または「もっと運動するように」という一般的な言葉で患者の減量行動を促した医師や看護師もいた。一方で、減量のコーチから電話アドバイスを受けるように患者に促すなど、包括的な減量プログラムを強化する具体的な助言を与える医療関係者もおり、後者のグループの患者は、平均して7ポンド近い減量に成功した。医師の共感も重要だった。定期的な受診で、医師や看護師を共感的で思いやりがあると評価した患者は、評価しなかった患者よりも平均で約7ポンド多い体重を減らしていた。

減量の成功には担当医師のメッセージが大きな違いを生むことが明らかとなった。研究の共同執筆者で同大学心理学部Gary Bennett教授は「医者は、一般的なアドバイスをするのではなく、特定のプログラムへの患者の参加を奨励すべき」と述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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