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肥満遺伝子の数がカロリー摂取量と関連

肥満と最も関係が深いと考えられている「FTO遺伝子」と食物摂取の量を測定した研究結果が522日、「Obesity」オンラインに掲載された。

正確な分子遺伝学的メカニズムは完全には理解されていないものの、FTO遺伝子は肥満との強い関連が知られている。FTO遺伝子と肥満の関係はカロリー摂取量の増加が一因と考えられてきたが、これまでの小児科におけるFTO遺伝子研究は肥満児を対象とするものが多かった。そこで今回は、肥満のない510歳の小児におけるFTOとカロリー摂取量との関連性を調べた。研究は、合計122人の子供がrs9939609の遺伝子型を決定され、規定量の朝食とビュッフェ形式で自由に食べられる昼食を摂ってもらった。線形回帰を用いて、FTO「用量」(SNP rs9939609のコピー数)と摂取量変数との間の関連を調べた。

その結果、FTOと総カロリー摂取量の間には有意な関連があった。各リスク対立遺伝子は、64カロリーの増加を予測した。FTOと主要栄養素の好み、エネルギー密度、または食事の種類との間に関連性はなかった。この結果は人種の影響を受けていた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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