世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

資生堂、ドラッグチェーンのワトソングループと提携

株式会社資生堂(東京都中央区)は、世界最大級のドラッグチェーンであるワトソンズグループ( 中国香港)と 戦略的提携を結び、今後共同で商品開発や社会貢献などの分野で取り組むと、このほど発表した。 資生堂の研究開発力およびブランド力と、ワトソンズの保有する小売ネットワークと消費者インサイトデータを融合させることにより、日本への興味や関心をさらに喚起させ、アジアを中心とする消費者が求める商品とサービスの提供を追求する。

資生堂グループ商品のワトソンズでの取り扱いは1987年に台湾でスタートし、現在はアジアを中心に10ブランド以上を展開。今年4月、ワトソンズの独占販売により、敏感肌向けスキンケアブランド「dプログラム」を中国市場で発売した。また、共同で商品開発を手掛けた「dプログラム」の「アーバンダメージケア」は、2018年10月よりタイと台湾で販売し、中国市場には今年7月より発売を予定している。ワトソンズとのパートナーシップとして次のような項目を掲げている。

パートナーシップの主要項目
◆ワトソンズ専用商品の共同開発
「dプログラム」に続き、アジアで展開するコスメティクスブランド「Za」とスキンケアブランド「専科」からも、商品を共同開発する。
◆市場の拡大
中国ではワトソンズの有する3,600店の小売ネットワークを通じ、資生堂グループブランド売上のさらなる拡大を推進していく。今後の市場拡大が期待できるインドネシアとフィリピンにも注力する。
◆社会貢献活動
両社の強みを活かし、国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs)に対応した社会貢献活動に取り組む。
◆「メイド・イン・ジャパン」ブランド
アジア地域で需要が高い「メイド・イン・ジャパン」へのニーズに対応するため、日本の美意識、及び日本発の化粧品会社としてグローバルで事業を展開している資生堂ならではの「ジャパニーズビューティー」を活かした商品・サービスをアジア中心に提供していく。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP