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シミレーザー治療後の色素沈着軽減にトラネキサム酸

日光黒子へのレーザー治療後の色素沈着軽減にトラネキサム酸が有効だったという研究結果が714日、「Lasers in Surgery and Medicine」オンラインに掲載された。532nm QスイッチNd:YAGレーザーは日光黒子(シミ)の治療法のひとつであるが、治療後の炎症性色素沈着過多の発生率が高いという懸念がある。今回の研究はメラニン形成の抑制に効果のあるトラネキサム酸に着目し、レーザー治療後の色素沈着予防と軽減に対するトラネキサム酸経口投与の有効性と安全性を評価した。

532nm QスイッチNd:YAGレーザーで日光黒子治療を受けた患者40人を対象に無作為化試験を実施した。患者は経口トラネキサム酸1500mg/日またはプラセボを6週間摂取した。効果測定は、ベースライン時、2週目、4週目、6週目および12週目に、デジタル写真、皮膚鏡検査法、比色法、医師グレーディングスコア、および患者満足度スコアを使用して、盲検研究者による評価で行った。

その結果、色素沈着発生率、相対メラニン値、明度指数、および臨床改善スコアには有意差は見られなかった。しかし、トラネキサム酸摂取グループでは、ダーモスコープによる所見で色素性顆粒発生率が有意に低いことが確認された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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