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内分泌かく乱物質BPAの代替品、小児肥満に関連

プラスチックなどに含まれる一般的な化学物質への曝露が小児肥満に関連しているという研究結果が725日、米国ワシントンに本部を置くThe Endocrine Societyからニュースリリースされた。この研究の詳細は「Journal of the Endocrine Society」オンラインに掲載されている。

内分泌かく乱物質ビスフェノールABPA)の代替品として使用されてきたビスフェノールSBPS)およびビスフェノールFBPF)は、プラスチックやアルミ缶などに使用されている。「BPSおよびBPFへの曝露は米国では非常に一般的であるため、この研究は重要な意味を持っている。食事と運動は依然として肥満の主な要因であると理解されているが、この研究は一般的な化学物質曝露が特に子供たちの間で肥満原因である可能性がある」と米NYU School of MedicineMelanie Jacobson 博士は述べている。

今回の研究では、米国国民健康栄養調査のデータから619歳までのBPABPS、およびBPFと体重との関連性を評価した。その結果、尿中のBPSBPFのレベルが高い小児は、低レベルの小児と比較して肥満になる可能性が高かった。BPAを類似の化学物質に置き換えても、化学物質への曝露による健康への悪影響が軽減されることはないと研究者らは懸念を示している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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