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顔面筋肉トレーニングの効果は?

顔の筋肉トレーニングに関する最近の研究の概観をまとめた報告が811日、A special issue of Cosmetics」オンラインに掲載された。

顔のエクササイズ(facial exercise)、若返り(rejuvenation)、筋肉(muscle)、皮膚(skin)、老化(aging)というキーワードでPubMedの文献検索を実施し、4つの研究を特定した。このうち2つの研究は実験(トレーニング)グループと対照グループの比較研究、残りの2つでは対照グループは設定されなかった。参加者はいずれも中年女性で、2つの研究で神経筋電気刺激(NMES)、振動運動装置、自発的な等尺性運動がそれぞれ1つずつの研究で試験された。NMES の12週間または8週間試験では、試験期間前後に超音波検査を使用して顔の筋肉のサイズを測定。8週間の顔の等尺性運動試験では、試験前後で顔の皮膚の弾力性の変化を評価。NEMS4週間試験では、前後の唇および舌の筋肉の強度の測定などが実施された。

結果として、顔の筋肉サイズの増加を報告した研究、等尺性運動後に皮膚機能が改善する可能性があると報告された研究が確認された。研究者らは「これらの変化が顔の若返りとどのように関連しているかを明らかにするためには今後の研究が必要。四肢の筋肉と比較して、顔の筋肉はサイズが小さく、その形状は複雑で、他の組織との境界は不明確な場合がある。顔の筋肉測定の信頼性を高める調査も重要」とまとめた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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