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植物由来化合物Vitacheloxに抗肌ストレス効果

皮膚保護、またアンチエイジングのための化粧品用植物性化合物Vitachelox(イタリア、Indena社製)を評価した研究が88日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。Vitacheloxはオーク、グレープシード、緑茶というポリフェノール豊富な天然植物由来抽出物の化合物である。今回の研究では、UVやスマホからのブルーライトなど外部刺激によって誘発され、肌ストレスの原因とされるタンパク質のカルボニル化(PC)からの皮膚の保護効果を調査した。

ヒトのケラチノサイトを用いて、Vitachelox 0.01%および0.005w/vを含む8つの条件下で試験を行った。試験は、ブルーライト照射の6時間または24時間前にVitacheloxを使用し、保護のポジティブコントロールとしてN-アセチルシステイン(NAC)の溶液を使用した。PCの評価は、in situの蛍光顕微鏡法およびタンパク質の抽出と分離の絶対定量(Carbonyl Score)によるものとした。

その結果、in situでの可視とカルボニルスコアの両方で、ブルーライト照射によるタンパク質酸化損傷の大幅な増加と、Vitacheloxの使用によるPCの減少を示した。特に、Vitachelox 0.005%では、カルボニルスコアおよびタンパク質の品質の点でNACと比較して優れた結果を示した。以前に報告された抗炎症および抗菌特性とともに、Vitacheloxの健康な皮膚の維持における有効性が確認された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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