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食事前の運動で脂質代謝が促進される

全身および筋肉内の脂質代謝と食後のグルコース代謝に対する栄養摂取前後の運動の急性および慢性効果を評価した試験結果が1019日、「The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」オンラインに掲載された。

混合栄養素の朝食前後の中強度のサイクリングの効果を評価するクロスオーバー無作為化急性試験と、炭水化物摂取前後の中強度のサイクリングの効果を6ヵ月間の試験で評価するトレーニング試験の2つの試験を実施した。

その結果、急性試験では、朝食摂取前後の運動は、赤筋(type 1 fibre)内および白筋(type 2 fibre)内両方の脂質利用率を増加させることがわかった。トレーニング試験では、炭水化物摂取前後の運動による食後血糖に差は見られなかった。しかし、炭水化物摂取後の運動では食後インスリン血症が減少しており、運動中の脂質代謝増加に関連するインスリン感受性の増加が確認できた。また、摂取前の定期的な運動は、骨格筋リン脂質のリモデリングとグルコース輸送タンパク質GLUT4の含有量を増加させた。栄養摂取の前後(絶食状態)に行われる運動は、脂質代謝促進に有益な効果を発揮し、食後のインスリン血症を軽減する可能性が示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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