メディネットなど3社が自家培養軟骨の共同事業化で締結

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2013.09.9

編集部

がん免疫細胞の技術支援サービスを行うメディネット(マザーズ上場)とパーパス株式会社(静岡県富士市)、株式会社ムトウ(北海道札幌市)の3社は、自家培養軟骨「ネオカート」(商品名)の事業化に向けた共同事業化契約を結んだ。メディネットが9月4日に発表、近く共同事業会社を設立して厚労省に製造・販売承認申請を行い、事業展開に乗り出す。

患者自身から採取した軟骨細胞を軟骨形状に培養し、損傷部に移植することができる自家培養軟骨「ネオカート」の3社事業化契約は、日本国内での開発、製造、販売の実施権を持つパーパスが培養装置や必要資材を提供し、メディネットが細胞加工施設の運営管理と細胞加工を行い、ムトウが販売を行う。

ネオカートは、パーパスの米法人ヒストジェニックス(マサセッツ州)とブリガム&ウイメンズ病院水野秀一医師が共同で開発(培養技術、培養装置を米国、日本で特許取得済み)し現在、FDA(米国食品医薬品局)の承認を受けて患者を対象とした臨床試験(フェーズ3)に入っている。
3社が今度、事業化契約を結んだのは、FDAからの臨床適用認可取得の動きと合わせて国内での再生医療推進法の成立などを踏まえて国内での再生医療ビジネス展開を加速するのが狙い。

現在、国内での軟骨疾患患者数は、経産省が行った24年度再生医療の実用化・産業化に係る実態調査で、年間の潜在患者数が1万3千人から1万6千人と推定。また、人口関節以外に有効な治療法がないため、再生医療の開発が羨望されている。

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