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食後の炎症抑制効果があるスパイスのブレンドは?

食事後の炎症を予防するスパイスのブレンドを探索する研究の成果が521日、米国Pennsylvania State UniversityのサイトPenn State Newsに掲載された。研究の詳細は「Journal of Nutrition」オンラインに掲載されている。

高飽和脂肪、高炭水化物食の摂取後に高血糖や高血脂と同時に発生する炎症は、心血管疾患の危険因子である。この炎症予防に個々の香辛料(スパイス)の効果が検討されているが、そのブレンド効果の比較研究はまだ行われていない。そのため、今回の研究では、高飽和脂肪および高炭水化物食中のスパイスブレンドの食後炎症性サイトカイン反応に対する影響を調査。過体重/肥満(BMI25-35)、腹囲(94cm以上)、および心血管リスク因子を1つ以上有する非喫煙男性(4065歳)12人を対象に3期間のクロスオーバー研究を実施した。

対象者は、高飽和脂肪/高炭水化物食(約1000kcal:エネルギーは飽和脂肪から33%、炭水化物から36kcalを摂取)グループ、高飽和脂肪/高炭水化物食にスパイスブレンド2g添加のグループ、高飽和脂肪/高炭水化物食にスパイスブレンド6g添加のグループの3群をランダムに割り当てられた。スパイスブレンドは、バジル、ベイリーフ、ブラックペッパー、シナモン、コリアンダー、クミン、ジンジャー、オレガノ、パセリ、レッドペッパー、ローズマリー、タイム、ターメリックの混合とした。その結果、6 gのスパイスブレンド添加のグループで食後IL-1βの分泌が弱まることが確認された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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