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市販のHCGダイエット製品にFDAの注意喚起

危険なHCGダイエット製品を避けるようにとの消費者への助言が7月13日、FDA(アメリカ食品医薬品局)のConsumer Updatesでリリースされた。

米国ではヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)ダイエット製品がオンライン、減量クリニック、および一部の小売店で購入できる。しかし、HCGは医師の処方箋なしでは承認されず、また、女性の不妊症の治療やその他の病状の処方薬としての承認であり、減量への効果は承認されていないため、製品を使用しないようFDAが助言している。

HCGを含むとされる市販の製品は、通常、1日当たり500カロリーに制限する、超低カロリー食事療法に関連して販売されている。また「代謝をリセット」、「異常な摂食パターンの矯正」を謳い、1カ月で20~30ポンド(9~13キログラム)の減量が可能としている。FDA Office of Unapproved Drugs and Labeling Complianceのディレクター・Carolyn Becker氏は「この減量は厳しいカロリー制限によるもので、HCGの効果ではない」と述べている。また、1日500カロリーの制限は、不健康であるだけでなく致命的になる危険をもたらす可能性があるため、HCGダイエット製品の使用者はその使用を中止し、減量に関しては医師のアドバイスを受けるようにとの助言も行っている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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