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肥満手術で心血管疾患やがんでの死亡リスク減少

肥満手術と全死亡率の関連を調査した結果が8月18日、「Annals of Internal Medicine」オンラインに掲載された。

肥満手術後に死亡率が低下するという報告はなされているが、コホート選択や交絡因子などによるバイアスが大きいという問題があった。今回の調査は、カナダのオンタリオ州で肥満手術を受けた患者を対象に、国民皆保険制度での集団ベースマッチドコホート研究の設定での調査を実施した。対象患者は肥満手術施行1万3679人とマッチさせた手術非施行の1万3679人、追跡期間中央値は4.9年だった。

その結果、全死亡率は手術群1.4%、非手術群2.5%だった。55歳以上の患者で絶対リスクは3.3%低下し、死亡ハザード比は手術群で低かった。相対効果は男女同等であったが、絶対値での関連は男性で強いことが確認された。肥満手術は心血管死亡率、がん死亡率ともに低下と関連した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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