「新しい研究は血液型ダイエットを暴く」と題されたニュースリリースが12月4日、PHYSICIANS COMMITTEE FOR RESPONSIBLE MEDICINEから発表された。研究の詳細は「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」に掲載されている。

この研究では、糖尿病歴のない過体重の参加者を1：1の比率で16週間介入グループまたは対照グループにランダムに割り当てた無作為化比較試験を実施した。介入グループは低脂肪の植物ベースの食事療法、対照グループは食事の変更をしなかった。その結果、低脂肪の植物ベースの食事介入により、エネルギー摂取量が減少し、食後の代謝が増加することで体重が減少することが確認された。これは肝細胞および筋細胞内脂肪の減少とインスリン感受性の増加に関連していた。

次に、試験の二次分析で体重、血中脂質、および血糖コントロールに対する植物ベースの食事介入の効果がABO式血液型と関連しているかどうかを検討した。「血液型ダイエット」は、血液型Aの人には主に植物ベースの食事を推奨し、血液型Oの人には肉を多く含む食事を推奨している。PHYSICIANS COMMITTEE FOR RESPONSIBLE MEDICINEの委員長であり研究著者のNeal Barnard博士は「血液型に違いはないことがわかった。血液型ダイエットは、植物ベースの食事は血液型Aには良く、血液型Oにはそれほど良くないはずだと言っているが、すべての血液型の人々にとって有益であることが判明した。肉の多い食事が良いという証拠はどの型の人にも見られなかった」と述べている。