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㉞アルペンローゼ(下)~工場が観光施設に、化粧品原料を自社農園で栽培~

アルペンローゼのナチュラル化粧品「ラ・カスタ」生産工場は、長野県大町市が分譲したアルプスパノラマ工業団地内にある。とりわけ工場をとり囲むように配列された手つくりの庭園「ラ・カスタ ナチュラルヒーリングガーデン」(2006年オープン・写真)は、広さが11,000平方メートルあり、250種類3700本の樹木と350種類に上る四季折々の花が咲き誇るまさに同社のブランドコンセプト「生命力と癒し」を反映させた「グリーンインダストリー」を彷彿させる。

工場とはいえ、建物は、貴族の館のようなデザイン。ファクトリーの1階は、精油を充墳する化粧品製造。2階は、自分好みの香りを調香できる「香りの手作り体験工房」となっている。3階、4階の展望室からは、庭全体を眺めることができる。
ラ・カスタ工場は、大町市の産業観光施設となっており、見学者用コースを設けて化粧品の生産工程を見学(予約制)できるほか「香りの体験工房」で「マイブレンドオイル」を調合することもできる。

ナチュラルヒーリングガーデンは、北アルプスの天然水が流れるウォーターガーデンを中心に、テーマごとに9つのガーデンから構成されている。
その中で人気が高いアロマガーデンは、ラ・カスタに使われるエッセンシャルオイルを採取する憶物が栽培されている。

庭園でのイベント開催も市民に人気だ。9月から10月にかけて行う秋のイベント開催では、ガーデナーの案内で植物の葉や花の香りを楽しみながら円内巡りを行う一方、ハンディーキャップをもった若者たちで構成する「NPO法人 ケ・セラ」による演奏会を開催。また、夏のイベントとして自然素材を用いたタイ伝統医療のシップ療法やセルフケアで夏の疲れを癒すオリジナルハーブティー手作り体験なども行っている。

ところで、ラ・カスタに採用している植物原料の草花は、ガーデンとは別の場所(大町市平上原)の自社農園で栽培している。農園の敷地面積は、約3,300坪。8名の従業員が年間500種類以上の花を栽培している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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加藤勇

顧問記者/ジャーナリスト

元日刊工業新聞編集局部長。欧州、米国特派員を含め記者歴通算45年。ベンチャー、中小・金融政策専門経済ジャーナリスト。「レバレッジ金融至上主義の崩壊」など著述多数。本誌では主に、経済部門、企業取材を担当。

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