糖尿病薬セマグルチドの抗肥満効果を確認

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2021.02.15

国際部

2型糖尿病治療薬のセマグルチドによる減量効果を検証した論文が2月10日、「The New England journal of medicine」オンラインに掲載された。

今回実施された二重盲検試験では、BMI30以上の肥満成人1961人を対象に、生活介入に加えた用量2.4mg、週1回のセマグルチド皮下注射で体重減少が達成されるかを検討した。主要エンドポイントを5%以上の体重減少とした。

その結果、試験68週後の時点で、セマグルチド投与グループでは14.9%減(平均15.3kg)を達成、一方で対照のプラセボグループでも体重減少は報告されたものの2.4%減(平均2.6kg)にとどまった。また、セマグルチド投与グループでは体重減少に成功する割合がプラセボグループより著しく多く、5%以上の体重減少を達成した患者はセマグルチド投与グループで86.4%、プラセボグループでは31.5%だった。悪心および下痢がセマグルチドの最も頻度の高い有害事象だったが、一時的かつ軽度から中等度のもので、時間経過とともに治まった。また、セマグルチド投与グループで胃腸イベントのために治療を中止した患者が多かった(4.5% vs. 0.8%)。

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