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植物ベースの食事にはカルシウムとビタミンDを

植物ベースの食事を続けるなら、骨の健康のためにカルシウムとビタミンDの適切な摂取を確保する必要があるという研究結果が2月10日、フィンランドUniversity of Helsinkiからニュースリリースされた。

今回の研究では、136人の成人被験者を3種の試験食グループに割り当て、12週間の試験を実施した。グループ1は総タンパク質のうち70%が動物タンパク質、グループ2は50%が動物たんぱく質で50%が植物たんぱく質、グループ3は30%が動物タンパク質で70%が植物タンパク質だった。動物たんぱく質は赤白の肉と乳製品、植物たんぱく質は豆やナッツ、種子、穀物。魚と卵の量は全グループで同等だった。

その結果、食事の動物性たんぱく質の一部を植物性たんぱく質に置き換えると、骨の形成と吸収の両方が増加することが確認でき、これは長期的に骨の健康に悪影響を与える可能性があると考えられた。この調査結果は既発表の大規模人口ベース研究の調査結果と一致しており、菜食主義者は、動物・植物の混合食を摂取している人と比較して、観察期間の18年にわたって骨折のリスクが高いことがわかった。

研究者らは、骨代謝の変化とカルシウムおよびビタミンDの摂取不足によるもので、この不足は乳製品摂取量が少ないことが原因である可能性を示唆し、植物ベースの食事にはカルシウムおよびビタミンDが強化された乳製品やサプリメントでの補給が必要と結論した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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