獨化粧品小売ダグラス、チェーン店を減らしデジタル小売業強化
2021.02.17
国際部
ドイツの化粧品小売チェーン大手ダグラスは、欧州市場のチェーン店2400店舗のうち約500店舗を2022年秋までに閉鎖してデジタルプラットフォームに統合していく計画をこのほど、発表した。
昨年、新型コロナウイルス感染症の拡大によりヨーロッパの主要都市が数ヶ月間封鎖したにもかかわらず、2020年度のグループの売上高は、前年度比6.4%減の32億ユーロと予想を上回る結果となった。年間売上高は30億ユーロ以上でほぼ安定しているのは、Eコマースの力強い成長によるもの。 2020年度のeコマース売上高は10億ユーロと大幅に増加しており、今後はデジタル小売業の成長軌道を加速していく。
チェーン店の再編成の大部分は南ヨーロッパで約470店鋪の閉鎖を計画しており、ドイツ国内では約430店鋪のうち60店鋪が閉鎖される予定。ドイツ国内の店舗従業員の再雇用についてはドイツ連邦雇用庁(BA)と協力して支援していく方針を打ち出している。