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週1のセマグルチド注射で大幅減量に成功

集中行動療法に加えた週1回のセマグルチド注射による肥満者の減量効果を検討した論文が2月24日、「JAMA」オンラインに掲載された。

糖尿病のない過体重の成人(BMI27以上) 611人を対象に、週1回の皮下セマグルチド2.4mgの効果を比較した68週間の第3a相試験を実施。試験参加者は併存疾患または肥満(BMI30以上)のいずれかであることが条件だった。68週時点で、ベースラインからの推定平均体重変化は、セマグルチドグループで-16.0%、プラセボグループで-5.7%だった(差:-10.3パーセントポイント)。体重の5%以上の減量達成はセマグルチドグループで86.6%、プラセボグループで47.6%だった。10%以上の減量達成は75.3%、27.0%、15%の減量達成は55.8%、13.2%だった。胃腸の有害事象は、セマグルチドグループで82.8%、プラセボグループ63.2%で発生し、このためセマグルチドグループの参加者3.4%で治療が中止された。

今回の試験で、太りすぎまたは肥満の成人では、プラセボと比較して週1回の皮下セマグルチドが集中行動療法および低カロリー食の補助として使用された場合、大幅に体重を減少させることが示された。研究者らは、今後、この発見の持続性を評価する研究が必要であると述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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