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レモンバーム由来成分の光老化抑制効果を確認

レモンバーム由来の成分が光老化から肌を保護する成分となり得るかを調査した結果が3月15日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

in vitro植物細胞培養による標準化された新化粧品成分のメリッサ オフィシナリス フィトコンプレックス(Melissa officinalis phytocomplex)による青色光からの保護効果を調査した。Melissa officinalisはシソ科のハーブで、ロスマリン酸を多く含むことで知られるレモンバームである。今回の研究では、青色光と赤外線による損傷から皮膚を保護するメリッサ オフィシナリス フィトコンプレックスの活性を調べ、ヒトの皮膚(HaCaT)とNrf2(核因子赤芽球2関連因子2)からのケラチノサイト細胞内のROS(活性酸素種)レベルを評価した。

このメリッサ オフィシナリス フィトコンプレックスは、ROSの生成を減らし、UVおよび青色光への曝露によって引き起こされる皮膚損傷を減らすことによって抗酸化活性を示した。さらに、青色光によって誘発されるNrf2転写活性、IRによって誘発されるエラスチンの変化、およびMMP-1の放出を阻害した。メリッサ オフィシナリス フィトコンプレックスは、光やスクリーンによる損傷や酸化ストレスから肌を保護する化粧品の革新的な新有効成分であると期待されている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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