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肥満治療にフェンテルミン/トピラマート合剤

肥満成人女性へのフェンテルミンとトピラマート合剤の有効性と安全性を検討したレビューが4月16日、「Obesity」オンラインに掲載された。

今回の研究では、2020年4月18日までのPubMed、Cochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)、およびEmbaseから系統的レビューとメタ解析に適格な文献と検索し、肥満治療薬フェンテルミンと抗てんかん薬トピラマートによる減量効果と有害事象の発生を調査した。フェンテルミン/トピラマート合剤は、プラセボと比較して平均7.73kgの減量と関係し、用量依存関連が認められた。

プラセボと比較して、フェンテルミン/トピラマート3.75/23mgは平均減量3.55kg、7.5/46mgで7.27kg、15/92mgで8.25kgだった。薬剤に関連する有害事象は、主に味覚障害(オッズ比8.86)、知覚異常(同8.51)、口渇(同6.71)、注意障害(同4.48)、刺激性(同4.10)、感覚鈍麻(同3.81)、便秘(同2.43)、めまい(同2.26)だった。フェンテルミン/トピラマート合剤はまた、胴囲、血圧、血糖値、および脂質レベルも低下させた。フェンテルミン/トピラマート合剤に用量依存的に減量効果が認められたが、神経系関連の有害事象リスクを伴うことが示された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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