コロナ禍で神経性やせ症が増加
2021.09.8
国際部
イングランド南東部の医療機関で新型コロナ感染症(COVID-19)前後の摂食障害入院サービス利用の状況を調査した結果が9月6日、「BJPsych Bulletin」オンラインに掲載された。
今回の調査期間は2018年7月から2021年3月。人口350万人をカバーする南東イングランド摂食障害入院サービスの需要、能力を調査し、結果について検討した。期間中に入院紹介351件があった。そのうち97%が女性で、95%が神経性食欲不振症(神経性やせ症:anorexia nervosa)と診断され、19%がボディマス指数(BMI)13未満だった。COVID-19パンデミック以来、紹介は21%増加し、待ち時間が33日から46日に延長したが、サービスを提供する医療機関間で有意差があった。新規の強化認知行動療法治療モデル(integrated enhanced cognitive behaviour therapy treatment model)は、従来の折衷的な入院治療と比較して、滞在期間を25%短縮し、退院時のBMIを改善することがわかった。