世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

コロナ後の中国のフィットネス産業の展望

新型コロナウィルス感染症拡大の中、世界の消費者は自宅で運動することが習慣化した。今後のフィットネス産業の展望を示唆する中、グローバル市場調査会社ミンテルは、14日、中国市場のコロナ後のフィットネス産業に多くのビジネスチャンスがあると発表した。インタラクティブなトレーニング画面を兼ねるミラーを作成したルルレモン、Vahaに続き、中国ではCodoon(フィットネスアプリ)やLefit(ジム)などのフィットネスブランドも、スマートトレーニングミラーをリリースした。

ミンテルの月次調査から、中国の消費者のフィットネス行動を追跡した結果、消費者の約20%は、自宅で運動する習慣があると主張しており、ジムなどの施設に通う人(例:グループクラスを受講する人)は比較的少なかった。ただ、この1年で急速に増加しており、数は少ないもののは約2倍に増加している。同社が中国の都市部の消費者を対象に、コロナ後に余暇の過ごし方を調査した結果、スポーツとフィットネスが自宅、屋外ともに優先順位の上位に入った。

同社のアナリストLaurel Gu氏は、「中国市場には多くのビジネスチャンスがある」と予測している。消費者はアクティブなライフスタイルを受け入れており、フィットネスをすることで自信を高めることができると信じていることが背景にある。フィットネスの習慣化は、フィットネス産業でさまざまなビジネスの機会もたらす。例えば、フィットネスビューティと栄養補助食品は、製品の革新とプレミアム化の大きな可能性を秘めた分野だと同氏は予測する。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP