新型コロナパンデミックの影響で顔の美容処置への関心高まる
2022.07.14
国際部
新型コロナパンデミック時の非侵襲的審美的処置に対するストレスを調査した結果が7月5日、「Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology」オンラインに掲載された。
新型コロナパンデミックの影響に顔の外観に関する懸念が上げられており、美容処置への関心が高まっている。今回の研究では、シンガポールに本拠を置くクリニックで1か月の調査を実施。質問票に回答した患者213人を分析対象とした。ストレスは、知覚ストレススケール(PSS)で評価した。追加の質問で、知覚されたストレスと審美的処置への将来の関心に関連する要因を調査した。
その結果、主要なストレス要因として、家族からの分離を上げる回答者が54%、余暇の旅行ができないことを上げる回答者が55%確認された。新型コロナ感染は11%とそれほど高くなかった。回答者の91%はパンデミックにもかかわらず審美的処置を継続し、75%は以前に試みられなかった治療を進めることに関心があると報告した。知覚ストレススケールスコアは高く、関連する要因に在留資格、仕事の不安、外見に対する懸念の高まりが上げられた。将来、審美的治療を受ける可能性が高い回答者でより高いストレススコアが観察されたが、ボンフェローニ法での補正後は統計的に有意ではなかった。