人が見分けられる色は数百万種類、聞き分けられる音は約50万種類。どちらも健康診断などで使われる視覚、聴覚の試験作成のために実験が繰り返されている分野だ。
一方で、人が何種類の臭いを嗅ぎ分けられるのかは不明だった。一般に1万種類とも言われているが、これは実証されたわけではないそう。
今回、人の嗅ぎ分け能力を米国ロックフェラー大学神経・行動研究所のBushdid氏らが実験し、3月21日に「Science」に発表した。人間は少なくとも１兆種類の臭いを嗅ぎ分けられるという。これは予想されたものよりはるかに多く、人間の嗅覚はほかの感覚器官より優れた識別応力を持っていることが示唆された。
意外と優れているらしいことが分かり始めた人の嗅覚。
日本では現在、香り系の柔軟剤がブームとなっているが、この研究結果で、さらに過熱していくか？
