下まぶたのたるみ改善に期待のHo:YAGレーザー
2014.10.7
国際部
下まぶたのたるみを取る眼瞼形成術に、Ho:YAGレーザー(ホルミウム・ヤグレーザー)を使用したパイロット試験の結果が10月2日、「JAMA Facial Plastic Surgery」オンライン版に掲載された。
涙袋を強調したメイクが流行しているが、加齢により目立つようになった涙袋は「目袋」と呼ばれ、多くの女性の悩みとなっている。冷やしたり温めたり、マッサージやストレッチ運動、水分補給のケアクリームなどさまざまな対処法があるが、直接的な原因としての「眼窩脂肪の眼窩からのはみ出し(pseudoherniation)」に対しては、眼瞼形成が効果的である。
今回の試験は、現在、主に外科手術用のメスや体内の結石破砕で実用化されているHo:YAGレーザーを使用した下まぶたの眼瞼形成術を5人の患者に施行したものである。術後評価は画像を用いて、外科医6人の評価で行った。その結果、患者の満足度は10点満点のリッカート尺度で平均7点。評価した外科医の半数は、患者3人の術後の下まぶたの外観に軽度の改善があったと考え、残り2人には目立った変化がないと考えていた。合併症や外観上の問題は生じなかった。
研究者らは、Ho:YAGレーザーは、安全に軽度の眼窩脂肪の眼窩からのはみ出しを改善することができ、今回の試験は今後の眼瞼形成術へのHo:YAGレーザー使用に向けての最初のステップであると話している。